2 日本語の特徴を生かす
 
(1) 日本語の音節について
    
 日本語は清音(五十音)や濁・半濁音・拗音・促音などの140ほどの組み合わせによって話されたり

表記されたりしています。
    
 それに、日本語の音節数は英語などの3000ほどに比べると極めて少ないのです。
    
 これらの各々の音節の発音の明瞭化と、これらの組み合わせによる単語および2語文・3語文・多語文の

習熟が発語、発話につながると考えます。
     
 適切な指導を受けた小学校2年生の児童が長文の作文が可能になるのも日本語の特長と考えます。  

(2) 日本語のアクセントについて
    
 日本語は音の高低による抑揚アクセントです。これが、英語などの強弱アクセントと大きく異なる点です。
     
 言葉の抑揚の基本形は次の3種です。これが以後の展開の基本要素になります。
     
     

           ◎ 言葉の抑揚は土地によって異なります

           ○ 2音節語の場合は上に上がる(揚)、下に下がる(抑)の2とおりです。

 
 子どもは家庭や地域で話される言葉の抑揚を体得し、その土地特有の○○弁の言葉を話すようになります。

テレビやラジオなどの普及によって共通語の抑揚で話す人が多くなりましたが、その土地の抑揚を基に

展開することが大切と考えます。
     
 言葉が出始めた子どもの発音が不明瞭であっても、その抑揚から発語の意味を推察されることが多く、

次第に発語が明瞭になってくる場合が多いです。

 例えば、話し始めた幼児が「うめもじ」と言いました。そのときの抑揚は「ソラララ」でした。

よく聞いてみると「うめぼし」と分かりました。うめぼし の抑揚は ソラララ です。

 口の動き(構音機構)が未熟なため うめもじ となったのですが、抑揚は正しかったのです。

 このことから、発語に先立ってその抑揚が先行する傾向が認められ、発語の促進には言葉の抑揚を活用

することが効果的であると考えます。

 自閉症の児童などが抑揚のない発音をする場合がよく認められますが、この抑揚を重視して進めると
 
効果的です(具体的には後述します)。

1/1