11 時計の歌
 時計を見て、何時何分と発語する言葉は大変複雑ですので、それにふしづけをして、歌わせることにより、多くの言葉を体得させることができます。その展開過程で、時計の時刻の読みの理解もすすみます。

(1) 毎正時(丁度の時刻)の歌
 丁度の時刻は1時から12時まで(午前と午後)です。
 時計の短針と長針が連動して動くもの(実際の時計がよい。教材用の時計もあります)を使って行います。
 時計の文字盤を1時に合わせ、♪みじかいはりはいち、ながいはりはじゅうに。と言葉の抑揚補助技法で聞かせたり言わせたりすると、効果的です。 続いて、次の楽譜のように歌わせます。
 歌い終えたら、長針を1回転させながら、♪いちじかんたちました。と歌わせます。
 そして、短針と長針の位置を前述のように歌って、確認してから、2時の歌に進みます。
  このようにして、12時の歌まで歌い継ぎます。


      




 (2) 何時半の歌
   7時から始めた場合の例を示すとつぎのようです。

    まず、時計の針を7時に合わせます。そして、短針と長針の位置を上記(1)のように確認します。
 続いて、7時の時刻の歌を歌わせます。次に、長針を半回転しながら、♪さんじっぷんたちました。と歌わせます。短針と長針の位置を ♪みじかいはりは、しちとはちのあいだ。ながいはりは、ろく。と歌わせてから、♪7時半の歌を歌わせます。
 次に、1時半から始める場合の例を示すと次のようです。 まず、短針と長針の位置を次のように確認します。♪みじかいはりは、いちとにのあいだ。ながいはりはろく。続いて次の楽譜のように、♪1時半の時刻。の歌を歌わせたあとで、長針を1回転させ、♪いちじかんたちました。と歌わせます。そして、同じようにして、針の位置を確認してから、
 次の楽譜のように歌い継ぎ、♪12時半の歌まで歌わせます。

 


   

 (3) 5分きざみの歌
   8時から始めた場合の例を示すと次のようです。
    まず、時計の針を8時に合わせます。そして、短針と長針の位置を前記の(1)のように確認します。
    続いて、次の楽譜のように ♪8時の時刻の歌を歌わせます。
     次に、長針を文字盤の12から1まで、5分間分動かして、 ♪ごふんたちました。と歌わせます。
    そして、短針と長針の位置を次のように確認します。
    ♪みじかいはりは、はちからすこしうごきました。ながいはりはご。と。
     続いて、♪8時5分の時刻。の歌を歌わせます。





    


  この後は、次の楽譜のように歌わせます。
         

      ○ 8時30分の時、短針と長針の位置を、♪短い針はは8と9の間、長い針は6、と確認します。
     そして、♪8時30分は8時半と同じです。と歌わせます。その後は上記右側の楽譜のように進めます。



(4) 1分きざみの歌
  9時から始めた例を示すと次のようです。
   まず、時計の針を9時に合わせます。そして、針の位置を確認します。続いて、次の楽譜のように、
   ♪9時の時刻の歌。を歌わせます。次に、長針を文字盤の12から1目盛りだけ動かして、
   ♪いっぷんたちました。と歌わせます。続いて、♪くじいっぷんのじこく。と歌わせます。

   

      



         続いて、次の楽譜のように9時6分から9時10分まで進めます。





    ♪9時10分の歌。を歌った後で、針の位置を次のように確認します。
   ♪短い針は、9から少し動きました。長い針は10。と。
    続いて、1分きざみで、歌わせ、9時30分になったところで、
   ♪9時30分と9時半は同じ。と歌わせ、♪短い針は9と10の間、長い針は6。と歌わせます。
    引き続き、9時30分から9時50分まで、同じようにして進めま
     ここで、短針と長針の位置の確認を次のようにします。
    ♪短い針は10の近く長い針は10。と。
     9時51分からは次の楽譜のようにうたわせます。9時59分まで歌ったら、
    ♪9時59分の次は10時です。と歌わせた後で、♪10時の時刻。の歌を歌わせます。
     ○ この学習で、短い針が、次第に9から10に近づいていくことを理解させることが大切です。




(5) 発展 10分きざみ、15分きざみ、20分きざみ、30分きざみ、1分きざみ などを同じ手法で行うと効果的です。
        また、これを適宜組み合わせて行うと理解が深まります。 

      ※ 参考文献 21世紀幼稚園百科A とけいと じかん 小学館 1994