反対語の歌

1.動詞(動作、行為、現象を表す)の反対語の歌 
 (1) 動詞の反対語を選ぶ
 日本語の動詞のうち、幼児、児童の生活のなかでよく使用され、しかも将来、幼児、児童が日本語の系をつくりあげるための基本となる単語を選んだものが次のようです。

1 のる おりる 36 あける しめる 71 なく わらう 106 ぬぐ きる
2 はく ぬぐ 37 おきる ねる 72 かつ まける 107 ひく おす
3 あげる さげる 38 おとす ひろう 73 うかぶ しずむ 108 つける けす
4 つく きえる 39 かわく ぬれる 74 ふとる やせる 109 いれる だす
5 こむ すく 40 すわる たつ 75 やぶる はる 110 いじめる かわいがる
6 おろす のせる 41 はじまる おわる 76 たたく なでる 111 とじる あける
7 もらう とどける 42 とぶ とまる 77 もす けす 112 あたためる ひやす
8 いく かえる 43 あう わかれる 78 あがる おりる 113 こわす なおす
9 さく ちる 44 はめる はずす 79 ひろう すてる 114 つかまえる にがす
10 しる わすれる 45 さす ぬく 80 つなぐ はなす 115 ふる やむ
11 ほる うめる 46 のぼる おりる 81 にがす ころす 116 あける くれる
12 あたえる うばう 47 あつめる ちらかす 82 あまる たりない 117 はしる あるく
13 つぶる あける 48 うごかす とめる 83 おく とる 118 おくる むかえる
14 おくれる すすむ 49 おさえる はなす 84 おる つなぐ 119 かかる なおる
15 かける あるく 50 かぶる ぬぐ 85 きる はる 120 きれる つながる
16 あたる はずれる 51 たずねる こたえる 86 さす つぼめる 121 しめる はなす
17 しく たたむ 52 たたむ ひろげる 87 つつむ あける 122 いく くる
18 はいる でる 53 なぐる なでる 88 にぎる はなす 123 よろこぶ かなしむ
19 はらう もらう 54 ふやす へらす 89 やる もらう 124 あずける うけとる
20 くわえる へらす 55 みえる かくれる 90 だす しまう 125 うける なげる
21 うまれる しぬ 56 うる かう 91 かれる しげる 126 おこる わらう
22 おしえる ならう 57 あげる おろす 92 でかける もどる 127 かく よむ
23 かける はずす 58 しかる ほめる 93 かたまる とける 128 きく はなす
24 うつ ぬく 59 ちがう おなじ 94 しばる ほどく 129 すう はく
25 まもる せめる 60 にげる おう 95 つむ おろす 130 たおす おこす
26 まく とく 61 つく はなれる 96 せおう おろす 131 あらう しばる
27 よせる はなす 62 あがる おりる 97 かける ふく 132 ほす たたむ
28 ふくらむ しぼむ 63 むすぶ とく 98 なめる たべる 133 にる わかす
29 のばす まげる 64 おぼれる たすかる 99 ならべる しまう 134 やく あげる
30 あげる もらう 65 わかれる つづく 100 かく けす 135 あむ かける
31 ひろがる せばまる 66 かつぐ おろす 101 さく しぼむ 136 ひく たたく
32 よごれる きれいになる 67 ある ない 102 おちる のる 137 ふく たらす
33 はなれる つく 68 のばす ちぢめる 103 かく ぬる 138 うたう おどる
34 ねかす おこす 69 さわぐ しずかにする 104 しかる あやまる 139 そらす まげる
35 まぜる わける 70 おしえる たずねる 105 なげる うつ 140 とぶ ころぶ


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(2) 個々の反対語を表す絵カードを作る
 それぞれの単語の反対語をイメージ化した絵カードは次のようです。
 上記(1)の表の番号に対応する絵カードの番号

  1〜10

2/41




  

11〜20

3/41






  
21〜30

4/41







 31〜40

5/41





 
 
41〜50

6/41






 51〜60

7/41

  





 
 61〜70

8/41







 71〜80

9/41








  81〜90

10/41








  91〜100

11/41








  101〜110

12/41









  111〜120

13/41








  121〜130

14/41








  131〜140

15/41







 (3) 絵カードに歌をつけて歌わせる
   個々の反対語の絵カードに次のように歌をつけて歌わせます。

    1/4 

16/41






  2−4

17/41







  3/4

18/41






  4/4

19/41







  歌い慣れてきたら、「バスに乗る」「バスを降りる」などと言わせます。
  言いにくいようでしたら、ラとソで言葉の抑揚を補助していわせます。
  カードが増えてきたら、次の図のようにファイルにまとめ、ページをめくりながら次々に言わせます。

 

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2 形容詞(視知覚可能な対象の大きさ、高さ等を比較する)の反対語
 
 (1) 形容詞の反対語の構成はつぎのようです。
  @大きい・小さい A太い・細い B濃い・淡い C厚い・薄い D広い・狭い E高い・低い F長い・ 短い G深い・浅いH高い・安い I暑い・寒い Jもっとも多い・もっとも少ない Kいちばん大きい・いちばん小さい等です。

 (2)個々の絵カードは次のようです。
 
   1/7 

21/41







  2/7

22/41







  3/7

23/41





     4/7

  

24/41









  5/7

25/41









  6/7

26/41







  7/7

27/41








  (3)絵カードに歌をつけて歌わせます。

 例 1/4

28/44








 
 2/4

29/44






  3/4

30/44







  4/4

31/44







 歌った後は次のように進めます。
例1 犬の絵を見て、Q:「大きい犬はどちらですか」とたずね、A1:大きい犬を指差して「これ」と答えさせたり、
 A2:「大きい犬はこれです」などと答えさせたりします。小さい犬の場合も同じようにして進めます。
 このようにして、多くの絵を使って、展開します。
例2 多くの同じ絵を見て答えさせる場合。
 りんごが5個、4個、3個、2個、1個と並んだ絵では、Q:「もっとも多いりんごはどれですか」とたずね、A1:5個のりんごを指差して「これ」と答えさせたり、「もっとも多いりんごはこれです」と答えさせたりします。
 もっとも少ないりんごの場合も同様にして進めます。
例3 「いちばん大きい」「いちばん小さい」の場合も、例2と同じようにして進めます。

3 時間・空間語の反対語
 時間・空間語のうち、幼児、児童の生活の中でよく使用され、しかも将来、幼児、児童が日本語の時間・空間語の系をつくりあげるための基本となる単語という観点から選んだものです。
 (1) 時間・空間語の構成は次のようです。
@前・後(まえ・うしろ) A上・下(うえ・した) B中・外(なか・そと) C右・左(みぎ・ひだり) Dたて・よこ・ななめ
Eとなり・むかい Fはる・なつ・あき・ふゆ G日・月・火・水・木・金・土(ようび) Hおととい・きのう・きょう・あした・
あさって などです。
 (2)個々の絵カードは次のようです。

  1/6

 

32/41







  2/6

33/41






 3/6

34/41







 4/6

35/41







 
 5/6

36/41






  6/6

37/41









(3) 絵カードに歌をつけて歌わせます

 
 例 1/3





38/41








 2/3

39/41











 3/3


40/41









 歌った後は次のように進めます

 例1 棒の上に●と,棒の下に○あるカードを見て、「●は棒の上ですか、下ですか」とたずね、A「上です」「棒の上です」などと答えさせます。○の場合も同じようにして進めます。
 次に、○が円の外と●が円の中にある図を見て、Q、「○は円の中ですか、外ですか」とたずね、A、「円の外です」などと答えさせます。●の場合も同じようにして進めます。

 例2 春、夏、秋、冬のカードを見て、Q、「春はどれですか」 A、「これ」……などと、春、夏、秋、冬の絵を確かめた後、Q、「春の次は何ですか」 A、「これ」 「夏」のように順次進めます。次lに「春、夏、秋、冬の順に言っください」と言い、「春、夏、秋、冬」を繰り返させるのも有効です。

 例3 カレンダーのカードを見て、Q、「今日は4日です。何曜日ですか」とたずね、 A、「水曜日です」と答えさせたり、Q、「きのうは何日ですか」 A、「3日です」 Q、「それは何曜日ですか」 A、「火曜日です」などと答えさせます。あしたも、同じようにして進めます

 ◎ 以上のようにして、動詞や形容詞や時間・空間語の反対語などのイメージ化を促し多くの語彙の体得を図ります。

 参考、引用文献  幼児の語彙能力 国立国語研究所 東京書籍  ※ 転載許可取得済 
































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