連想しりとり歌
1 連想しりとり歌の内容と効果
 連想しりとり歌は2語文の後の語から連想する語でしりとりをして、新たに2語分を作り、順次、次もまた同様に連想語でしりとりをして歌い継ぐ歌です。これらの2語文は名詞に結びつく動詞や形容詞も多くこれをイメージ化した絵とともに、多く歌うことにより、障害児に理解しにくい動詞や形容詞の理解を促し、言葉のイメージ化が進み、多くの語彙を体得させることが可能です。
 連想しりとり歌の形は2つあり、「さよならさんかく…」で始めるものと、普通の2語文で始めるものがあります。

2 「さよならさんかく またきてしかく」の歌
 「さよならさんかく またきてしかく」に続き、「しかくはなあに しかくはなあに」と問い、「しかくはハンカチ ハンカチはしろい」と歌います。続いて「しろい」を受けて、「しろいはなあに しろいはなあに」と問い、「しろいはだいこん だいこんはんはながい」と歌い継ぎます。……そして、終わりはまた「さよならさんかく またきてしかく」で終わります。

 例1

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 この形の連想しりとり歌は視覚的認知の基礎である○、△、□などの形と赤、青、黄などの色を体得させるのに有効です。

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 例2

 歌った後で、例えば「しかくはなあに…」のコマ絵を指で丸く囲み、「全部四角です」などと言わせます。これは、1コマ置きに「○○はなあに…」があるので、続けて同じように進めると効果的です。

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3 2語文で始まる歌
 これは次の図のように、普通の2語文で始め、順次歌い継ぎ、最後はまた始めのコマ絵に戻るという循環形式をとります。これは自由な発想により作ることができるので、30枚ほど作って進めています。次はその1例です。
 例 1/8

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 歌い終わったら次のように展開します。
 (1) 個々の絵を見てQandAをします。
 Q 「犬はどれですか」 A 絵を指差して「これ」 「これです」などと言わせます。ランダムに問うと効果的です。
 (2) Q 川を指差して、「これは何ですか」と問い A 「川」 (川です」などと答えさせます。

 (3) Q 「赤いのはどれですか」と問い、A 「トマト」 「トマトです」などと答えさせます。 Q 「赤いのはまだ他にも あるよ」と問い、A 「消防車です」などと答えさせます。次に Q 「赤いのはどれとどれですか」と問い「トマトと消防 車です」などと答えさせます。
 (4) Q 「吠えるのはどれとどれですか」と問い、A 「犬とライオンです」などと答えさせます。
 (5) 「では、初めから続けて言いましょう」と言い、「赤いのはトマトと消防車です。走るのは消防車と犬です……」  などと続けて終わりまで言わせます。
 (6) Q 「トマトと消防車はどこが似ていますか」と問い、A 「赤いところが似ています」と言わせます。これができ るようになったら、Q 「同じ言い方で続けて言いましょう」と言い、「消防車と犬は走るところが似ています」「犬とラ イオンは吠えるところが似ています」……などと、最後の「風船とトマトは柔らかいところが似ています」まで言わせ ます。

◎ このようにして、進めることにより、障害児に理解しにくい動詞や形容詞の理解を促し多くの語彙を体得させることができます。
 ここに提示した8枚の絵のほかに Hとけいをみる Iすいかはみどり Jたいこをうつ Kおにぎりはしろとくろ 
Lロールパンをくばる Mざぶとんにすわる Nこいぬがうまれる Oすずめがなく Pつみきをつむ Qそばはながい Rこいぬはちいさい Sひよこはちいさい 21にわとりはしろい 22なつはあつい 23レモンはきいろ 24ねずみがかじる 25とうふはしろい 26ひまわりはさく 27いけはまるい 28さるはのぼる 29はる 30なつ 31あき 32ふゆ……などがある。

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◎ 以上のように進めた後、普通文を読むように初めから、つるをおる おるはおりがみ おりがみはし

かく しかくはてーぶる てーぶるはよんほんあし よんほんあしはうま うまははしる はしるはさっか−

 さっかーはける けるはいしころ いしころはおちる おちるはぼーる ぼーるはまるい まるいはぴん

ぽんだま ぴんぽんだまはかるい かるいはましゅまろ ましゅまろはあまい あまいはじゅーす じゅー

すはしぼる しぼるはたおる たおるでふく ふくはてぃっしゅ てぃlっしゅはしろい しろいはつる。と初

戻りますめに。

 ここで、ましゅまろ や てぃっしゅ など、発音しにくい単語はゆっくり発音して聞かせたり、音節に分

けて(音節分解)モデルを示して言わせたりして、正しい発音に近づけます。

◎ 以上のように、連想しりとり歌は2語文の中に動詞や形容詞があるので、これらの言葉の理解を進

めイメージ化を促し体得につなげることができます。
                            
※ カラー判の連想しりとり歌は30枚ほど作ってセッションを進めています。



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